ホーム>トピックス>2014年5月

2014年5月

新型コロナウィルスが世界で広がる

  新型コロナウィルス「マーズ(MERS)」が、中東を中心に感染が広がっています。

  MERSとは、中東呼吸器症候群のことをいいます。2012年に中東へ渡航歴のある症例から発見
  された新種のコロナウィルスによる感染症です。

  その10年ほど前には、有名になりましたサーズ(SARS)もコロナウィルスの一種です。こちらは
  中国から感染が広がり、世界的に流行しました。

  MERSのに感染すると、2~15日の潜伏期を経て発症。軽症で済む場合もありますが、共通して
  いる症状は、急性の重症な呼吸器症状で、発熱、せき、息切れや呼吸困難を伴い、ほとんどの患
  者が肺炎を起こすようです。また、多くの患者が下痢などの消化器症状を伴うようです。

  このウィルスに対する特別な治療薬やワクチンはありません。

  感染源は、ヒトコブラクダの可能性が高くなっており、ヒトからヒトへの感染が確認されていますが、
  ヒトからヒトへの広がりは限定的なようです。

  MERSの患者数が、今年の4月以降急増しており、アメリカでも中東諸国からの帰国者が感染し
  ていたことが判明し、日本でも警戒を強め始めました。現在、日本での存在は確認はされていませ
  んが、厚生労働省は、危険度が2番目に高い「2類感染症」にする方針のようです。

  2類感染症には、結核、SARS、ポリオ、H5N1型鳥インフルエンザがあります。感染症法に基づく
  感染症は、5種類に分類されており、1類にはエボラ出血熱やペストが入っています。 

O157の感染、再び拡大

  腸管出血性大腸菌の代表ともいえるO157の感染患者が再び拡大しているようです。

  O157は、家畜(牛、羊、豚など)の大腸をすみかとし、糞便から汚染された水や食物を介して感染します。

  今回の感染の主な原因は、馬の生肉ようです。

  O157の感染力は非常に強く、100個程度が体に入っただけで病気を起こすようです。
  (ほとんどの食中毒は、100万個以上の菌が入らないと食中毒は起こらないそうです。)

  O157に感染しても、何も症状が出ない人や、軽い下痢・腹痛で終わる人もいるようですが、菌が体内に
  残っている期間は、他の人に感染を広げないように気をつけなくてはなりません。

  但し、重症化の可能性もあります。
  O157が体内に入るとベロ毒素を出し、人によって激しい腹痛や出血を伴う下痢などを引き起こします。
  さらに酷くなると、溶血性尿毒症症候群や脳症を起こす場合があり、これらは治療が難しいようです。

  食中毒は初夏から初秋にかけて起きやすく、注意が必要です。
  厚労省は、生肉の摂取を避ける、肉の十分な加熱調理などの予防対策を呼びかけています。 

 

 

携帯電話と脳腫瘍リスク

  以前より、携帯電話による通話と発がんのリスクについて指摘されており、様々な研究が行われて
  おりますが、現在でも明確な関連性は示されておりません。

  2011年に世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)は、携帯電話の高周波・電磁波に
  より悪性脳腫瘍であるグリオーマの発がんリスクについて、過去の調査を評価し、「発がん性が疑わ
  れる」というグループ2Bに分類すると発表しております。

  同機関が携帯電話の電磁波による脳腫瘍リスクの可能性について認めたのは初めてだったそうです
  が、限定的となっておりリスクの“可能性”に留まっております。

  そんな中、先日フランス・ボルドーの公共衛生研究所が、携帯電話で1日平均30分以上の通話を5年
  間続けると、携帯電話の通話利用が少ない人より脳腫瘍の発生リスクが2倍から3倍に増えるという
  調査結果を発表しました。
  同研究所の博士は、「脳腫瘍の発生率上昇は、携帯電話を最も頻繁に使用する人だけに観察された」
  と強調しているようです。

  同発表についても傾向が認められたという範囲に留まっておりますが、携帯電話の電磁波による影響
  は少なからずありそうです。

  日本の国立がんセンターにおいても、十分な関連性が示されているとは言えないとしながらも、慎重に
  調査を進めていく必要があり、過度の携帯電話による通話は避けた方がいいという見解です。

     「携帯にマーキス」 あります

 

飲み物は常温で

  「常温」で飲料を販売するコンビニエンスストアが増えているようです。
  昨年から常温のまま販売を始めたところ好評だったことで、各社取扱い店舗を増やしています。

  背景には、常温の方が体にやさしいと考える人が増えているからだそうです。

  人の身体にとって、内臓が最も働きやすい環境は体内温度37度のようですが、冷たい飲料を飲むと
  当然体内温度が下がります。そのため、内臓の機能が落ちて、負担を掛ける状態になります。
  これが原因で体調を崩す人がたくさんいらっしゃるようで、体がダルいと感じたり、食欲が出ないという
  人は、このことが原因かもしれません。

  また、冷たいままですと体への吸収がされにくいため、熱中症になった場合でも、常温で飲んだ方が
  良いとも言われております。

  これから暑くなる季節が参りますが、逆に体を冷しやすい時期となります。
  エアコンの効きすぎで足腰、お腹を冷してしまい、さらにのど越しの良い冷たいものを飲む機会が増え
  るため、体内温度を下げる要因が重なってきます。

  夏に冷たいものを飲み過ぎると、秋口に体調を崩すとも言われておりますから、冷たいものの飲み過ぎ
  には注意しましょう。


  体内温度は健康と密接に関係しており、体内温度を1度上げるだけで、病気やガンに対する免疫力が
  上がるとも言われております。

  体内温度を上げる方法の一つとして、「腹式呼吸」もお勧めです。
  腹式呼吸で内臓を動かすことによって内臓の働きが活発になり、体内温度を上げることができるからです。 

 

ページ上部へ