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2016年12月

 家の中はカビの理想郷

  今年も残りわずかとなりました。
  オフィスや自宅の大掃除に取り掛かる時期ですね。

  自宅の大掃除をして、初めて気付くカビの発生も少なくありません。
  カビは目に見えていないものもあり、実はカビの宝庫となっている可能性もあります。


  本来カビ類の多くは、土の中などに生息しておりますが、その胞子が地表に出て空中を浮遊することに
  よって、あらゆる経路で家屋の中に侵入します。

  侵入したカビの胞子は、室内の好条件の環境で死滅せず、ハウスダストに混ざり合って発芽の機会をう
  かがっています。

  実はハウスダストには、無数のカビが生息しているといわれています。


  カビが発生しやすいのは、湿気の多い浴室や洗面所、台所などです。


  それ以外にも、寝室は窓ガラスに結露が発生しやすく、それが原因でサッシ類や窓枠などにもカビが発
  生します。

  また結露は、窓ガラスだけでなく、カーペットや壁面にも見えないところで発生しており、それが原因
  で壁面でも風通りが悪い場所にカビが発生しやすくなります。

  
  他にも、湿気が多い押入れや下駄箱などもカビにとって絶好の繁殖場所になります。

  寝具などから蒸発する湿気や結露によって押入れの中は高温多湿状態になり、常に通気性に乏しく密閉
  状態であるためです。


  カビが生えると、それをエサにダニが繁殖します。カビとダニ、ダニの糞などが健康を害する要因にな
  り、アトピーやアレルギーの原因にもなります。


  年末の大掃除のときだけでなく、常日頃から室内の清掃を心がけ、風を通すようにしましょう。

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 年末年始休業のお知らせ

  いつも有難うございます。

  誠に勝手ながら、2016年12月29日(木)から2017年1月4日(水)まで、年末年始休業と
  させて頂きます。
  1月5日(木)から平常どおり営業致します。

  ご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

 カニ・エビから生まれる抗菌物質

  キチンは、カニやエビ、シャコなどの甲殻類の殻や、貝、イカなどの軟骨、昆虫などの外殻に多く含
  まれています。
  実際は、甲殻類の殻からタンパク質などの成分を取り除いて精製されたものです。

  キトサンは、キチンを原料に化学処理をして変化させた抗菌剤です。


  キトサンの抗菌作用は、大腸菌、黄色ブドウ球菌、MRSA、緑膿菌、肺炎桿菌などの細菌類に有効
  なことが確認されています。

  キトサンの抗菌作用のしくみは、細菌やウイルスのほとんどがマイナスの電気を帯びているため、
  キトサンの持つプラス電荷に引き寄せられ、繁殖を防いでいます。

  この抗菌作用を利用して、低温でのしょうゆやみその醸造や、野菜の浅漬けに加えて防腐、保存にも
  役立てています。


  また、抗菌防臭繊維にも使用されており、制菌素材として医療機関や介護施設などで使用される白衣
  やシーツ、除菌ガーゼなどで活躍しています。
  キトサンの入った肌着には、保湿と抗菌力があり、アトピー性皮膚炎に効果があるといわれています。


  さらに抗菌作用以外にも、いろいろな用途に使用されています。

  キチンは、人体への親和性が高く、細胞となじみがいいという性質を利用して、人口皮膚や手術用の
  縫合糸などにも使われ、医療分野において欠かせない存在となっています。

  他にも、土壌改良剤や工業排水、畜産・漁業用の飼料、汚水処理などにも使用されているようです。

  水虫にも効くといわれており、直接塗布すれば効果があるそうです。


  カニやエビは、古来から世界各地で食べられてきたものですので、キチン・キトサンは安全性が高い
  抗菌性物質といえます。 

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 紀元前から活用されているアロエ

  今では、美肌効果などで注目されているアロエは、紀元前から病気やケガ、美容のために活躍してい
  ました。

  約3500年前の紀元前1500年頃に埋葬された、古代エジプトのミイラと一緒に発見された書物
  に、アロエの使用についての記述があったようです。


  また、アレクサンダー大王は、兵士の病気やケガの薬として、アロエを栽培して使用したといわれて
  います。

  絶世の美女として有名なクレオパトラは、アロエベラエキスを化粧水として全身に使っていたとされ
  ています。

  紀元1年には、ローマ皇帝ネロの侍医であったディオスコリデスが著した「ギリシャ本草」の中には、
  アロエの薬効や服用法と効果が詳しく記されており、便通促進効果、胃の保護効果、ケガ、目の病気、
  打撲、痔、蓄膿など、まさに万能薬として扱われています。
  抜け毛を防ぐことまで書かれているようです。


  中世になると、アロエの薬効を知った神父や修道僧が、常備薬として持ち歩き、広くヨーロッパに広
  まり、コロンブスらによって、アメリカ大陸にまで伝えられたといわれています。

 

  アロエはユリ科の植物で、薬用と観賞用があり、もちろん薬効を期待して使用するのは薬用の方です。


  アロエの有効成分は、「植物フェノール系」、「多糖類系」、「その他」の3つの成分に分けられ、
  あらゆる働きします。

  主な効果としては、抗菌作用、抗炎症や抗アレルギー、健胃などの薬効があります。

  また、肌に直接つけることで、コラーゲンの生成を助け、新陳代謝を促進する働きがあり、シミや
  シワを改善し、肌の若返り効果もあるといわれています。


  現在分かっている薬効をみても、ディオスコリデスの「ギリシャ本草」に書かれた薬効とほぼ変わら
  ないように感じます。

  古代の人々は、これらの効果を科学的に調べる術をもっていなかったと思われますが、色々な薬効を
  とても細かく知り得ていたことに驚きです。


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