エボラにみる感染経路
今世界が脅威を感じているエボラ。
エボラ出血熱とは、エボラウイルスによる急性熱性疾患です。
病原菌よりも微細で、ナノメートル単位の大きさのエボラウイルスが、人間の脅威となっているのは、
さながら映画の世界です。
このエボラウイルスの感染経路は、主に接触感染ということです。
FORTHの情報によると、エボラウイルスに感染した動物や感染した人の体液(血液、唾液、分泌物、
おう吐物、排泄物)や、体液等に汚染された物質(シーツ、衣類、医療器具、患者が使用した生活用品
など)に、傷口や粘膜が接触するとウイルスが侵入し、感染するようです。
この接触感染には、直接接触と間接接触があります。
直接接触は、握手や抱擁など直接触れることをいいます。
間接接触は、例えばドアノブや手すり、電話機やパソコンなど物体の表面を介して間接的に感染する
ことをいいます。
接触感染による代表的な感染症には、黄色ブドウ球菌、ノロウイルス(経口感染もあり)、咽頭結膜熱
(プール熱)、ヘルパンギーナなどがあります。O-157やインフルエンザの感染経路にもなり得ます。
ウイルスによっては、物体の表面上に数日間に渡り生き残る非常に強いものがあり、咽頭結膜熱の原因
ウイルスであるアデノウイルスはこれに当たります。
周囲に付着したエボラウイルスも、一定の間は感染力を保持しているようです。
ものに付着した風邪のウイルスでも2時間以上は感染性を保ちます。
くしゃみや咳、鼻水などで感染者の手には、自然にウイルスが付着しますので、その人が触れたものにも
当然ウイルスが付着することになります。そのウイルスが付着したものを別の人が触れることによって、口
や鼻から体内に取り込んでしまうわけです。
オフィスでは、非常に可能性が高くなることです。
ちなみにエボラウイルスは、感染した動物を食べたりすることによって経口感染したり、直接飛沫を浴びる
ことによる飛沫感染の可能性もあるそうです。ただし、空気感染だけは起こっていません。
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