千倍でやっと1mmの大きさ-見えないリスク
病原性の細菌やウイルスが恐ろしいのは、ときに生死にかかわる伝染病の原因になるからです。
最近では、昨年から恐れられているエボラウイルスがありました。
さらに私たちを不安にさせるのは、細菌、ウイルスが極小で、姿や形が肉眼で見ることができない
ことです。
細菌やウイルスはミクロン単位の大きさしかありません。
細菌は、その形により球菌、桿菌、ラセン菌に分けられています。球菌の大きさは直径0.5~1μmです。
桿菌は棒状の細菌で、大きさはだいたい幅0.5~1μm×長さ2~4μmになります。ですので、千倍の
顕微鏡でやっと1mm程度に見える程度です。
ウイルスはさらに小さく、生物の最小単位である細胞を持たず、大きさは数10nm~数100nmであり、
1万倍から10万倍でやっと見える極小ものも中にはいます。
ちなみに真菌(カビ)は、大きさが3~10μm程度で、糸状の菌糸が集合して大きな菌糸体を形成し綿状
の外観をしています。
専門家は、電子顕微鏡などの特殊な装置で確認できますが、一般の人はそうもいきません。もし、病原菌
をだれでも肉眼で見ることができれば、さらに電話消毒が普及すると思うのですが・・・。
しかし残念ながら、病原菌を肉眼で見えないのが現実です。そのためいつの間にか感染力の強い菌は、
人が気づかないままあっという間に拡大し、多くの人が感染してしまいます。
細菌、ウイルスに対して、常に注意を心がけている人いる一方で、トイレを出るときに18%の人が手を
洗わないというデータがあるように、見えないから気にしていない、注意していないという人もいます。
身近でよく話題になるブドウ球菌や大腸菌、アデノウイルス、インフルエンザウイルス、ノロウイルスなど
でも、自分にだけでなく周囲の人にも影響を及ぼします。
見えないからこそ、そのリスクを再認識し未然に防ぐようにしましょう。
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