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 三大夏風邪のひとつの「手足口病」

  口や手、足などに水疱性の発疹が現れる急性ウイルス性感染症の「手足口病」が西日本を中心
  に流行しており、関東地方でも流行の兆しがあります。


  手足口病は、夏季に発生しやすい感染症ですが、今年は例年より早く流行り始めているようです。


  発症するのは、5歳以下の乳幼児が中心で9割前後を占めており、それ以上の年齢では、既に
  感染を受けている場合が多く、発症するのは稀です。

  感染すると、3~5日の潜伏期間を経て、口腔粘膜や手、足に2~3mmの水疱性の発疹が現
  れます。


  原因となるウイルスは、「エンテロウイルス」です。

  エンテロウイルスは、腸管で増殖するウイルスの総称で、67種類が存在します。
  その中のコクサッキーA16、A10ウイルスやエンテロウイルス71などが手足口病の原因
  ウイルスとなります。
  ヘルパンギーナや無菌性髄膜炎などもエンテロウイルス種による感染症です。

  また、傷んだ貝類を食べて罹るとされるA型肝炎ウイルスは、海に流された汚水中のエンテロ
  ウイルスが原因です。ハマグリやカキは、汚染された水から食物を取ると同時にエンテロウイ
  ルスが蓄積されるようです。


  感染経路は、主に飛沫感染、接触感染で、便中に排泄されたウイルスによる経口感染の場合も
  あります。


  手足口病に有効なワクチンはなく、予防できる薬もありませんが、罹ってもほとんどが軽い症状
  で済むことから、免疫力をつけるという意味で、感染してはいけない病気ではないのかもしれません。

 

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