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 健康肌をつくる菌

  今の暑い季節は、汗をかき油っぽくなる顔を洗顔剤でさっぱり洗いたくなります。

  でも、これが肌にとってとても良くないことです。


  皮膚に必要な常在菌には、「表皮ブドウ球菌」「アクネ菌」がいます。「美肌菌」とよく
  呼ばれる菌です。
  他には、「黄色ブドウ球菌」や「マラセチア真菌」も皮膚の常在菌として存在します。


  表皮ブドウ球菌は、皮脂成分を分解し脂肪酸を作ります。脂肪酸により肌表面を弱酸性に
  保ち、アルカリ性が大好きな病原菌の増殖を防いでくれます。

  アクネ菌も表皮ブドウ球菌と同じように、肌表面を弱酸性に保つ働きをします。

  ところが、アクネ菌はニキビの原因菌ともいわれます。それは、皮脂が過剰に分泌される
  (偏食、ストレス、寝不足、思春期などが原因)と、毛穴の入り口付近にも存在している
  アクネ菌が異常増殖し、炎症を起こしてニキビの原因となってしまうからです。

  ですので、肌環境を良くするためには、皮脂量のバランスを整え、弱酸性の状態をいかに
  保つかが大切になります。


  美肌菌の表皮ブドウ球菌やアクネ菌は、水で顔を洗うだけで、約80%が洗い流されて
  しまいます。ただし水だけで洗った場合は、残った菌がすぐに増殖し、30分から2時間
  ほどで元に戻ります。

  しかし、ここで洗顔剤を使うことによって、ほとんどの美肌菌がいなくなってしまいます。

  肌はアルカリ性に傾き、皮膚が極度に乾燥します。美肌菌も皮脂も洗い流されてしまって
  いるため、皮脂を元にして作られる脂肪酸がなかなかできなくなり、肌が弱酸性に戻るのに
  時間がかかってしまいます。元の状態に戻るには、およそ丸1日を要します。


  また、肌がアルカリ性になると、弱酸性の肌状態のときにはおとなしくしていた黄色ブドウ
  球菌ががぜん元気になり、肌の炎症を招き、かゆみや湿疹を引き起こすことになります。


  そのため、まずは健全な肌環境を作るためには、洗い過ぎないことが大事です。

  また、夜更かしは皮脂が分泌し続けてしまい過剰になるため、規則正しい生活を心がけ
  ましょう。

  そして、適度な運動で良い汗をかき、バランスのよい食事もして、美肌な肌環境を作り
  上げましょう。
 

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