インフルエンザ流行の気配
厚生労働省は、10月19~25日(第43週)のインフルエンザの発生状況を10月30日
に公開しています。
その報告によると、全国約5,000ヶ所の定点医療機関からの報告された感染者数は498人
になっており、前週と比較して128人増加し、徐々に拡大してきております。
都道府県別でみると、最も多かったのは神奈川県でした。その後、愛知県、沖縄県、東京都と
続いています。
一定点当たりの報告数は、全国でみると0.1となっており、定点あたりの数値が、1以上だと
「流行開始レベル」、10以上で「注意報レベル」、30以上で「警報レベル」となりますの
で、まだ流行というレベルにはなっておりません。
但し、1ヶ月前と比較すると倍増しており、増加傾向であることに間違いはありません。
また、学級閉鎖数が前週と比較して4倍近くになって、急激に増加していますので、集団で
いるようなところは特に感染に注意しなければなりません。
インフルエンザは一度流行し始めると比較的短期間で感染拡大するため、日頃から予防を心掛
けることが大切です。
インフルエンザの感染経路は、主に「飛沫感染」と「接触感染」です。
飛沫感染は、インフルエンザウイルスを含んだ感染者のくしゃみや咳によって、直接に周囲の
人の呼吸器に侵入して感染が起こります。目などの粘膜からの直接侵入もあるようです。
接触感染は、ウイルスが付着したあらゆる表面、モノなどに触れることによって、手を介して
感染が起こります。ウイルスが付いてしまった手を目や鼻、口などに無意識にもっていくこと
で、ウイルスが体内に侵入します。
乾燥した密室内環境下では、モノの表面で長時間生きつづけることができますので、ウイルス
を持ち込まないことも重要です。
手洗い、うがいをよく実践し、マスクも着用することでかなり感染を防ぐことができます。
しかし、現実的にウイルスを持ち込まないことは非常に難しいことです。持ち込んで付着した
ウイルスには消毒するしかありません。
電話機、キーボードにも当然ウイルスが付着します。
消毒しましょう! 見えないリスクを減らしましょう!
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