ノロウイルスは今どんな状況?
今シーズンは、インフルエンザの流行の兆しがまだ見えませんが、この時期同じように話題になる
ノロウイルスを含む感染症胃腸炎の患者数は増加傾向にあります。
国立感染研究所の調査によると、昨年12月14日からの1週間で、全国約3,000ヶ所の医療機関
から報告のあった感染者数は34,000人弱に上り、前週より約1,700人増加しています。
1医療機関当たりの患者数は10.67人で、前週に今季初めて10人を超えてから引き続いています。
都道府県別の1医療機関当たりの患者数をみると、前週に引き続き大分県が圧倒的に多く24.67人
となっています。次に東京都(15.16人)が多く、そのあと神奈川県(14.95人)、三重県(14.20人)
と続いています。
患者数で見れば、東京都(3,957人)、神奈川(3,139人)、埼玉(2,016人)、が多く、人口密度が
高い地域のため相対的に多くなります。
過去10年と比較すると、1医療機関当たりの患者数はけっして多くはありません。
この間一番流行した2006年は、ピーク時に20人以上に上っており、その他の年もピーク時に15人
以上になっていますので、現状では今季は患者数の少ない年であります。
ノロウイルスに対する認識が深まってきていますので、感染拡大が抑えられているのかもしれません。
しかし、新型のノロウイルスが出てきているということなので、今後の発生動向に注意が必要です。
しっかり手洗いをすることや、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒、危険な食材の調理の仕方など、
予防対策はしっかりしていきましょう。
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