茨城での結核集団感染 感染者増える
3月に茨城県の病院で発生した結核の集団感染について、その後の調査結果を茨城県が発表しま
した。
当初発表された感染者は、結核を発病した80代の女性の家族と看護師ら11人で、そのうち5人
が発病したということでした。
その後、調査対象者を拡大して健診を行った結果、新たに19人の感染者が確認され、そのうち
7人が発病していたことが判りました。
今回新たに結核発病者と診断されたのは、30代と50代の2名の看護師と、60歳以上同室入院
患者やその家族らの方たちでした。
その他に、90代の女性1名だけは施設利用者で、この方は結核性胸膜炎で亡くなっています。
発病した方たちは、全員通院もしくは入院治療中ということです。
初回発表と合わせて30人が感染し、12人が発病したことになります。
12人の発病した方のうち、1名だけが最初に発病した女性の家族の男性で、あとの11名は女性
でした。
発病はせず潜在性結核感染者と診断された方たちも、女性が圧倒的に多くなっています。
(女性の方が感染しやすいというようなデータはありませんので、病院には女性が多いということ
でしょうか。)
昨年暮れから今年の初めに警視庁渋谷署で発生した結核集団感染でも19人の感染が確認されてい
ます。
結核の初期症状は風邪とよく似ているため、知らずに感染が拡大してしまいます。
そして発病すると治療にかなりの時間を要します。
日本では毎年2,000人以上が結核で亡くなっています。
改めて結核について再認識する必要があります。
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