ロタウイルス感染症の流行時期です
国立感染症研究所によりますと、乳幼児をはじめ子供を中心に急性の胃腸炎を引き起こす「ロタ
ウイルス感染症」が、今年に入って過去3年間を上回るペースで広がっています。
ロタウイルスやノロウイルスなどが原因となる急性感染症胃腸炎は、秋から冬にかけて流行します。
ロタウイルス感染症の流行時期は、2月頃から流行し始め、例年4月から5月にピークを向えます。
ノロウイルス感染症の流行のピークは、11月から2月です。
ロタウイルス感染症とノロウイルス感染症の症状は、嘔吐や下痢、発熱など同じようなものですが、
ロタウイルスの方が症状が長引きやすいようです。
またノロウイルス感染症は、乳幼児から高齢者までの幅広い年齢層に急性胃腸炎を引き起こすのに
対して、ロタウイルス感染症は乳幼児などの子供が中心に発生しやすいことが特徴です。大人は感染
しても軽症ですんだり発症しなかったりするようです。
乳幼児のほとんどが感染し、初感染時に重症化しやすいことが知られています。
世界ではロタウイルス感染症により、約50万人の5歳未満の子供が死亡しているといわれ、その
80%以上が発展途上国で起こっているとされています。
日本での死亡例は稀ですが、感染者数は非常に多いため、危険であることに変わりありません。
ロタウイルスは少量(10~100個)でも体内に入れば増殖し発症するほど非常に感染力が強く、
生存力も強いため、感染予防はきわめて難しいといわれています。
それでも、感染を拡大させないためにも、ウイルスの特性を正しく認識して、予防を心がけること
が重要です。
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