日本でも結核の集団感染が増加傾向
ここ数ヶ月の間に、結核の集団感染が相次いで発生しています。
3月には、茨城県内の病院で発生し、最終的に30人が感染したことが分かり、12人が発病して
います。
4月には、東京渋谷警察署で発生し、32人が感染して、7人が発症しています。
そしてまた、結核の集団感染が発生しています。
5月14日の佐賀県の発表では、県内の医療機関で発生。10人が感染し、5人が発症したという
ことです。
そのうち80代の女性1人が亡くなっています。
佐賀県内の結核集団感染は、今回を含め10年間で7件が発生しているようです。
また、東京都が5月17日に発表したところによると、新宿区内の日本語学校などで、留学生や
日本人教員ら44人が結核に集団感染したということです。
そのうち10人が発症したとしています。
同校に通う20代の留学生が、昨年11月に結核と診断され、その留学生と接触した学生や教員
にも感染が広がっていました。
感染源となった留学生は昨年4月に来日しており、結核菌は海外から持ち込まれた可能性が高い
ということです。
近年、結核の集団感染の報告数が増加傾向にあります。
「結核は過去の病気」という認識が多く、風邪と勘違いされやすいため、発見が遅れてしまうこと
があります。
医師でも結核を疑わず見過ごしてしまうこともあるようです。
ある結核に罹った芸能人も、病院に行ったものの、すぐには肺結核と診断されなかったそうです。
このような認識から集団感染へと広がってしまう要因となっています。
せきやたんが2週間以上続いたら結核を疑い、早めの受診をしましょう。
回りの人にも感染が拡大しないように、常日頃から予防対策を心がけましょう。
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