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 森林や草地にいる-マダニ感染症

  この季節は、キャンプやハイキング、昆虫採取など屋外で活動する機会が多くなります。

  それに合わせるように春から秋にかけて活発に活動するのが、“ダニ”です。

  ダニの中でも「マダニ」は、主に森林や草地などの屋外に生息し、刺されるリスクが高くなる季節
  でもあります。

  マダニは、アレルギーなどの問題になる寝具や衣類などに発生するヒョウヒダニとは全く種類が違い
  ます。


  このマダニで問題になっているのが感染症です。


  「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)というダニ媒介性感染症で、2011年に中国の研究者
  らによって発見された「SFTSウイルス」が原因となります。

  日本では、2013年1月に初めて確認されましたが、その後の調査で2005年から感染していた
  事例があったことが確認されています。


  2013年3月から本年6月までの統計で、日本での感染者数は185人が確認されており、毎年
  約60人が感染しています。
  地域別でみると、石川県以西でのみの発生となっています。


  すべてのマダニがSFTSウイルスを保有しているわけではありませんが、保有率など詳しいことは
  分かっていないようです。


  SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染し、6日から2週間程度で、熱など
  風邪に似た症状が出て、重症化すると神経症状、リンパ節腫脹、出血症状など様々な症状を引き
  起こします。

  致死率は、最近の調査で6%程度とされています。


  予防はダニに咬まれないようにするしかありません。
  野山、草むらに出かける際には、できるだけ肌の露出をさけ、直接草むらに座ったりするのは避け
  ましょう。

 

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