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 都が取り組む-感染症の職場まん延予防

  東京都は、風疹などの感染症を企業ぐるみで予防する取り組みを進めるため、昨年10月より
  「感染症対応力向上プログラム」を始めました。

  感染症が職場でまん延すれば、特に中小企業は事業継続が難しいということで、都が中心と
  なって、「感染症理解のための従業員研修」や「風疹の予防対策の推進」、「感染症事業継続
  計画の作成」の3コースを用意しています。


  なぜ風疹の予防対策かいうと、平成24年から25年にかけて大規模な風疹の流行が起こり、
  東京都の感染者の約9割が20歳から60歳の働く世代であり、職場が感染経路になったと
  いわれているからです。

  現在の20代から40代の人たちは、子供の頃に定期予防接種を受けた人が少ないため免疫
  不十分なその年代の男性を中心に感染が拡大したとされています。

  平成25年の風疹発症者は、約1万4300人に達しており、前年より激増しました。
  昨年はその約100分の1にまで激減しているようですが、数年ごとに流行を繰り返しており、
  警戒を怠ることはできません。


  上記3コースには達成基準があり、従業員研修なら従業員の8割以上が受講する、風疹の予防
   対策は抗体保有者が9割以上いる、となっています。

  その他企業にニーズに合わせて、結核やデング熱、ジカ熱、エボラ出血熱なども勉強すること
  ができるようです。


  アメリカの大学の研究では、風邪を引いたスタッフが一人いるだけで、オフィスの大半のもの
  が半日でウイルスに汚染されるという研究データを発表しています。


  職場が感染の中継基地になる可能性は十分にあります。

  ひとりの従業員が感染症にかかったときのリスクは、その従業員だけでは済まないため、企業
  にとって感染症の予防対策は十分に取る必要があります。


              2016722102413.jpgのサムネイル画像

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