アフリカ 治療から予防へ
今、エチオピアは、保健ポストという地域拠点を整備し、国の衛生状態の改善に取り組んでいます。
保健ポストとは診療所のようなもので、感染症の発生状況の把握や薬の処方、妊婦健診などを行っ
ています。
アフリカ諸国は、マラリア、エイズ、結核の3大感染症に苦しめられており、国際的な支援を受けて、
保健や医療サービスの改善を図っています。
その施策の1つとして、保健ポストが重要な役割を果たしています。
世界最貧国といわれ、アフリカでももっとも衛生状態の悪かった“エチオピア”は、政府が2005年
から保健ポストを整備し、急速に衛生状態を改善させました。
現在、保健ポストの数は1万6千ヶ所にのぼります。
保健ポストには、1年の研修を経た保健普及員を配置し、保健活動に従事しています。
昔は、“はしか”で村の子供がバタバタと亡くなっていましたが、今では保健ポストでワクチンを全員
が接種でき、多くの命が救われているということです。
2000年と比較して、エイズ罹患率は50%、マラリアによる死者は43%に激減しています。
(毎日新聞の記事参照)
最近ではジカ熱が世界的な脅威になり、あらゆる感染症が簡単に国境を越え、世界的な問題になる
ことが多くなっています。
そういったことから、感染症の世界的流行を防ぐために、先進国が資金を拠出し、アフリカ諸国など
の衛生状態の悪い国を支援し、感染症が拡大する前に、感染症にかからないようにする予防に重点を
おいて、大きな成果を上げています。
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