紀元前から活用されているアロエ
今では、美肌効果などで注目されているアロエは、紀元前から病気やケガ、美容のために活躍してい
ました。
約3500年前の紀元前1500年頃に埋葬された、古代エジプトのミイラと一緒に発見された書物
に、アロエの使用についての記述があったようです。
また、アレクサンダー大王は、兵士の病気やケガの薬として、アロエを栽培して使用したといわれて
います。
絶世の美女として有名なクレオパトラは、アロエベラエキスを化粧水として全身に使っていたとされ
ています。
紀元1年には、ローマ皇帝ネロの侍医であったディオスコリデスが著した「ギリシャ本草」の中には、
アロエの薬効や服用法と効果が詳しく記されており、便通促進効果、胃の保護効果、ケガ、目の病気、
打撲、痔、蓄膿など、まさに万能薬として扱われています。
抜け毛を防ぐことまで書かれているようです。
中世になると、アロエの薬効を知った神父や修道僧が、常備薬として持ち歩き、広くヨーロッパに広
まり、コロンブスらによって、アメリカ大陸にまで伝えられたといわれています。
アロエはユリ科の植物で、薬用と観賞用があり、もちろん薬効を期待して使用するのは薬用の方です。
アロエの有効成分は、「植物フェノール系」、「多糖類系」、「その他」の3つの成分に分けられ、
あらゆる働きします。
主な効果としては、抗菌作用、抗炎症や抗アレルギー、健胃などの薬効があります。
また、肌に直接つけることで、コラーゲンの生成を助け、新陳代謝を促進する働きがあり、シミや
シワを改善し、肌の若返り効果もあるといわれています。
現在分かっている薬効をみても、ディオスコリデスの「ギリシャ本草」に書かれた薬効とほぼ変わら
ないように感じます。
古代の人々は、これらの効果を科学的に調べる術をもっていなかったと思われますが、色々な薬効を
とても細かく知り得ていたことに驚きです。
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