抗菌製品の知っておくべきこと
先日に読売新聞に「抗菌」加工を施した商品についての記事が載っておりました。
一般社団法人抗菌加工製品技術協議会によると、抗菌加工製品とは、製品の表面で細菌を増殖
させないように加工されているものと定義しています。
あくまでも、細菌の増殖を抑える機能までということになります。
細菌やウイルスなどの微生物を死滅させる「殺菌」や除去する「除菌」とは作用が異なります。
同協議会では、抗菌加工されていない製品の表面と比較して、細菌の増殖率が100分の1以下
であることで抗菌効果があると規定しています。
現在、あらゆる抗菌加工製品があります。
日用品 :まな板、スポンジ、三角コーナー、洗面器、ゴミ箱、ブラシなど
家電製品:エアコンフィルター、空気清浄機、冷蔵庫、掃除機、洗濯機など
住宅建材:壁紙、便器、便座、洗面台、タイル、塗料など
他にも、砂場の砂やペット用品にまで抗菌製品があるのには驚きです。
抗菌加工には様々な方法があり、製品の素材により、抗菌剤を練り込んだり、表面を抗菌剤で
コーティングする方法が採られます。
その中で、抗菌剤として多く使用されているのが、銀や銅、亜鉛、二酸化チタンなどの金属で
す。金属の性質を利用し、細菌の機能を停止させ、増殖を抑制します。
ここで、ポイントとして抑えておかなければならないのは、抗菌の対象は、大腸菌や黄色ブド
ウ球菌などの細菌類ということです。
案外知られていないと思われるのが、ウイルスは対象外だということです。
したがって、ノロウイルスやインフルエンザウイルスなどにも効果がありません。
カビなどの菌類も対象となっていません。
ですから、表面に付着したノロウイルスやインフルエンザウイルスなどは、別の方法で消毒す
るしかありません。
また、いくら抗菌製品だといっても、「細菌が増えないから少しぐらい汚れていても大丈夫」
というのは大きな間違いという。
表面が汚れていては、抗菌効果が発揮できないからだそうです。
したがって、抗菌加工製品であっても、表面の汚れを取り除くなど、掃除や手入れをして、
いつもキレイに清潔に保つ必要があるということです。
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