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 麻しんの流行期 集団感染が発生

  読売新聞の記事によると、麻しん(はしか)の集団感染が相次いで発生しているということです。

  海外で麻しんに感染し、国内に麻しんウイルスを持ち込み、それが拡大して集団感染に発展して
  いるとみられています。


  今年の感染者数は、4月2日までに99人となっているということです。
  昨年は、関西空港での33人の集団感染を含めて約160人の感染者でしたが、今年はそれより
  早いペースで増加している模様です。


  集団感染の発生が最も多い地域は、山形県で57人に感染している模様です。
  インドネシアから帰国した男性が、山形県の自動車教習所の合宿に参加し、拡大させてしまった
  ようです。

  この他、三重県で20人、広島県で11人の集団感染が発生しています。


  2015年の3月に日本は、WHO(世界保健機関西太平洋事務局)により、麻しんの排除状態
  にあると認定されていますが、海外からウイルスが持ち込まれることで、感染が拡がっています。


  麻しんは、急性の全身感染症です。他の全身感染症には、水疱瘡、伝染性紅斑(リンゴ病)、手
  足口病など、様々なものがあります。


  感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染とどんな経路からでも感染する、非常に強力な感染
  力を持っています。
  麻しんの免疫がない人の集団に1人の感染者が入ると、12~14人に感染するとされていると
  いうことです。ちなみに、インフルエンザは1~2人とされています。


  感染すると風邪の症状が現れ、その後39℃以上の高熱と発疹が出現する非常につらい病気です。
  肺炎や中耳炎を合併しやすく、脳炎を発症する人も1,000人に1人の割合でいるといわれてお
  り、とても注意が必要な感染症の一つです。


  麻しんの流行期は、毎年春から初夏にかけてのこの時期です。

  麻しんは予防接種で防げる病気です。ワクチンを接種し、免疫を獲得しておきましょう。

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