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 「やるし蚊ない」キャンペーン

  今年は5月から暑い日が続き、すでにたくさんの蚊が発生しています。

  2014年に、都内では代々木公園でデング熱のウイルスを持った蚊が確認され、感染者も出ま
  した。

  このため翌年より、東京都は蚊の発生防止の強化月間を定め、対策に取り組んでおります。


  今年は、「蚊の発生防止 やるし蚊ない」という注目を引くキャッチコピーと、4コママンガを
  載せたポスターを作成し、「やるし蚊ない」キャンペーンを展開しています。

  ちょっとした水たまりに、蚊の幼虫であるボウフラが繁殖するため、植木鉢の受け皿や空きビン
  などにたまり水を作らないよう呼びかけています。

 

  多くの種類の蚊の活動時期は春から秋にかけてで、気温が15℃以上になると吸血を始め、吸血
  活動が特に活発になるのは、25~30℃とされています。
  ただし、30℃を超えてくると活動が鈍り、35℃を超える猛暑になると陰で休んでいるという
  ことです。


  ちなみに吸血する蚊は、産卵前のメスの蚊だけです。

  産卵に備えて栄養が必要なため、この時期だけ人の血を吸い、それ以外は、オス・メス問わず、
  花の蜜や植物の汁などを吸って生活しているのだそうです。


  とはいっても、蚊が媒介する病気は危険なものが多く、あるデータによりますと、界中で人間
  の一番の亡くなる原因は蚊であり、1年間で72万人超の人が命を落としていると示されていま
  す。

  WHOの報告によると、特にマラリアは2015年の患者が約2億1千万人、死亡者数は約44万人
  で、その死亡者数のほとんどがアフリカの子どもたちと推定しています。

  マラリアの発症率、死亡率ともに激減しているということですが、それでもまだ、これだけの死
  亡者が出ています。


  他にも、致死率の高い日本脳炎、昨年問題となったジカウイルス感染症、ウエストナイル熱など、
  蚊が媒介する病気があります。


  これらの病気に日本で感染するリスクは非常に小さいですが、蚊に刺されること自体が不快です
  から、まずは蚊の発生の元を断つようにしましょう。

  不要な水たまりを作らないことがポイントです。
  周辺で10日以上水が溜まっているところは要注意です。

 

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