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 春限定の身近な万能薬

  “ヨモギ”といえば、昔から日本で親しまれてきた和菓子のヨモギ餅や草餅を思い浮かべる方が
  多いと思います。

  ヨモギは、野原やあぜ道などに自生する多年草の植物で、香りの良い若葉をすり潰したものを
  草餅などの原料に使用します。

  また、葉毛という葉の裏側には白い綿毛があり、“もぐさ”として用いられるため「灸草」とも
  呼ばれるようです。


  実は、このヨモギにも抗菌作用やいろいろな薬効、効能を有していることが分かっています。

  主成分のシネオールには、抗菌、防腐、抗炎症作用があり、軽い切り傷やすり傷に、ヨモギの
  葉をよく揉んで、出た汁を患部にたらし、その上に葉をのせておくと血が止まり、傷が早く治
  るといわれています。

  またシネオールには虫よけ効果があり、昔の日本では、ヨモギの葉を燃やして煙をたき、蚊や
  害虫を追っ払ってきました。

  さらにシネオールの香り成分には、交感神経の働きを抑えて副交感神経の働きを活発にする効
  果があり、心を落ちつかせリラックスさせてくれます。


  当社の電話消毒薬にも、花粉症軽減効果のために1.8シネオールを含有させており、消毒効果
  とアロマテラピー効果、花粉症軽減効果で電話消毒薬を装着するだけで得した気分になります
  ね。

  このシネオールやα‐ツヨンの精油成分が、あのヨモギ独特の香りを生んでいます。


  ヨモギにはシネオールだけでなく、βカロチンやビタミンC、ビタミンEといった抗酸化ビタ
  ミンも豊富に含まれており、さらにビタミンK、鉄、食物繊維、カリウムの含有量も非常に多

  いことが分かっています。

  あらゆる成分が豊富なため薬効が高く、昔から万能薬として、外用・内服を問わず活躍してき
  たようです。


  現代において、ヨモギ餅と草餅の違いは無いようですが、草餅の方が歴史は古く、その昔は春
  の七草の一つ「母子草」を使って作っていたようです。しかし、江戸時代に母と子を一緒に煮
  るのは縁起が悪いということで、ヨモギに変わったということでした。

  今は、両方ともヨモギの若葉をもち米や上新粉に混ぜて作ります。白玉粉で作る場合もあるよ
  うです。


  残念ながら、今年のヨモギの季節は過ぎてしまいましたので、来年の旬のヨモギ餅を楽しみに
  待ちましょう。

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