手足口病が急増 それ以外の感染症も
手足口病は、これから流行する夏風邪の一つで、特に乳幼児が感染しやすい病気です。
その手足口病の患者数が、例年より多くなっていると、日本経済新聞の記事にありました。
手足口病は、エンテロやコクサッキーというウイルスが原因の感染症です。
ウイルスが原因ですので、抗生物質は効果がありません。ワクチンもありませんので、予防が
大切になります。
感染経路は、飛沫感染、接触感染が主な経路といわれていますので、手洗いやマスクが予防対
策となります。
ただ、発症しやすいのは乳幼児が多く、生活距離が近いため、保育園や幼稚園での集団感染が
起こりやすい状況になるようです。
症状は、最初に口の中に痛みが生じ、口内に白いポツポツができ、手のひらや足の裏、指の間
にも拡がる白い2~3mm程度の水疱性発疹が出ます。
約3分の1の人は発熱を伴うことがありますが、通常軽い症状で済むことがほとんどで、子供
のうちにかかって免疫をつける感染症のようです。
国立感染症研究所に発表によりますと、6月19日から25日の全国から手足口病の患者報告
数は7,613件あり、1医療機関当たりでは、2.41人となっています。
都道府県別では、飛びぬけて大阪府が多く、その次に兵庫県、福岡県、東京都、神奈川県、
愛知県の順で多くなっています。
1医療機関当たりの患者数が多いのは、高知県、鳥取県、香川県、滋賀県、宮崎県などで、西
の方から流行してきているようです。
この国立感染症研究所の週報によると、手足口病以上に、咽頭結膜熱やA群溶血性レンサ球菌
咽頭炎も例年以上に患者数が多くなっているのが分かります。
また結核についても、この1週間で436人の患者が報告されております。
今年の累積数は10,547人もの患者がいるということです。昨年同時期と比較してほとんど
変わっていないというのが現状です。
今年はそれほど話題になっていませんが、デング熱もすでに3件の報告数があります。
常にさまざまな感染症のリスクにさらされています。それぞれに合った予防知識を身につけ、
対策をしっかり行うが大切ですね。
トラックバック(0)
トラックバックURL: http://www.cleall.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/189