乳幼児は特に注意 RSウイルス
国立感染症研究所の発表によりますと、乳幼児の感染率が高い「RSウイルス感染症」の患者数
が急増しています。
最新の発表では、8月28日から9月3日までの全国の医療機関からの報告患者数が1万人を超
えています。
前週が約6,600人であったので、1週間で3,500人以上増えています。
都道府県別では、東京都が一番多く(820人)で、大阪府(782人)、福岡(635人)と
続いています。
例年の流行時期は、11月から流行し始めていたようですが、近年は早めに流行する傾向にあり、
今年度はさらに1ヶ月ぐらい早く流行しているようです。
RSウイルス感染症は、RSウイルスを病原体とする急性呼吸器感染症で、生後1歳までに50%
以上が経験し、2歳までにはほぼ100%の子どもが初感染を経験するということです。
多くは軽症で済みますが、初感染の場合が重症化しやすい傾向にあるため、生後半年ぐらいまで
の乳児は特に注意が必要です。
感染経路は、患者の咳やくしゃみ、会話の際などの飛び散るしぶきを吸い込んで感染する飛沫感
染や、ウイルスの付着した手指やドアノブ、手すり、おもちゃなどの物品を触ったり、舐めたり
することで感染する接触感染が主なものです。
家族内感染が、乳幼児に感染させてしまう確率が高いので、小さなお子さんがいらっしゃる家族
は特に予防対策に気をつける必要があります。
またRSウイルス感染症だけでなく、子どもがかかりやすい三大夏風邪の一つ「手足口病」の感
染者数も、例年よりやや多い傾向にあります。
国立感染症研究所の最新の発表では、流行のピークは過ぎたようですが、全国の医療機関からの
報告数はいまだ1万7千人を超えており、感染者数の多い傾向は続いています。
どちらの感染症も、子どもが感染しやすい疾患であるため、家族で適切な感染予防策を講じるこ
とが重要です。
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