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 World TB Day

  毎年3月24日は、「世界結核デー」です。

  細菌学者ロベルト・コッホが1882年に結核の原因となる細菌を発見したと発表したこの日に
  ちなみ、1997年の世界保健総会(WHA)で制定されました。


  2018年の世界結核デーのテーマは、

  Wanted : Leaders for a TB-free world


  毎年、世界各地で結核撲滅に向けてイベントが開催されます。

  また今年は、9月にニューヨークで初の国連総会において、初の大規模な結核撲滅の会合が
  開かれる予定で、前例のない一歩となるということです。


  日本では結核は昔の病気と思われておりますが、世界においては死亡原因のトップ10の1
  つに入っています。

  世界保健機関(WHO)は、2016年に世界では、1,040万人が結核を発病し、180
  万人が命を落としたと発表しています。
  その中で、推定100万人の子供が結核を発病し、25万人が命を落としているということ
  です。

  結核患者の多い国は、インド、中国、フィリピン、パキスタン、ナイジェリア、南アフリカ
  などで、これらの国は深刻な問題となっています。


  さらに問題となっているのは、多剤耐性結核菌が出現していることで、2016年に世界で
  49万人が多剤耐性結核を発症したということです。

  現在の最も強力な第一選択抗結核薬はイソニアジドとリファンピシンで、この2種類を軸に
  治療を進めるそうですが、この2つの薬の耐性を持つ結核菌が現れているようです。


  WHOは、2014年の世界保健総会での宣言で、結核撲滅のための目標として、2015
  年から2030年にかけて、結核による死亡率を90%削減し、新たな発症率を80%削減
  することを掲げています。

  さらに、2035年までに死亡率を95%削減し、発症率も85%に引き上げる目標を設定
  しました。


  世界では、結核に対する意識が非常に高まっています。

  日本は未だ、結核の中まん延国で、年間2万人前後が発症していますが、過去の病気という
  認識が多数を占めています。
  また、海外から持ち込まれるリスクもあります。

  結核について正しい知識を持ち、予防の意識を持つことは必要です。
 

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